記憶を紡ぐ一枚
こんにちはSです。
年が変わり、あっという間に1か月がたちましたね。
最近は一段と寒くなり、
布団から出るのが億劫なそんな日々ですが、
オレンジ色の鮮やかな朝焼けを見るのが
毎日のちょっとした楽しみでもあります。
休日はそういった自然の景色や
忘れられないその瞬間を撮りに、
一眼レフを持って出かけに行ったりします^ ^
今回はかれこれ8年続いている私趣味、
写真の魅力や面白さについてお話ししたいと思います。
突然ですが、皆さんはプルースト効果
という心理現象をご存知でしょうか。
例えば、土や草などの自然の匂いから、
幼稚園の遠足を思い出したり、
雪の匂いを嗅いで、家族でスキーをした記憶を
思い出したりと、ある特定の香りを嗅いだとき、
それに紐づく過去の記憶が無意識に
呼び起こされる現象のことをいうのですが、
これと同じように写真を見て、過去の
懐かしい思い出がわっと広がることって
みなさんも経験ないでしょうか。
例えばこの写真。
こちらをただじっと睨んでいる猫に見えると
思いますが、シャッターを切った私には
でーんと寝っ転がっていたのがバレて
睨んできたことや、猫も私も日向ぼっこするくらい
春の暖かな日だったなと、その時の情景が
この一枚から流れてきます。
続いてこの写真。
夏の暑い日に、汗だくになりながら
長い階段を登りきり撮った姫路城からの景色。
窓から冷たい風が吹き、秋の始まりを感じた
心地よい日だったその時の記憶が蘇ります。
皆さんも過去の写真を見てみてほしいのですが、
忘れかけていた記憶が一枚から見えてきたりしませんか?
思い出はどんなに美しくても、
積み重なって薄らいだり、消えてしまうことも...。
写真には忘れたくないその一瞬の記憶を
紡ぐ力を持ち、音や匂い、温度...など
埋もれてしまった記憶を見返すたび、
心の中の映像として鮮やかに残してくれる
そんな魅力があると思っています。
それは撮った本人にしか見えませんが、
話のタネとして共有するのも面白いですよね。
しかし、
全てポジティブな記憶だけではありません。
私は今年、社会人になって4年が経ちましたが、
新人の頃の写真を見返すと、
思い出と同時に当初目先のことしか見れず、
未熟だった頃を思い出します。
今では案件を一通りこなし、1人で出張に行き
現場をまとめたりと責任のある仕事を
任されるところまで成長しました。その過程の中で、
思い出したくない、忘れたい記憶もあるけれど、
今の私を作っている大切な一枚であり
大切な記憶であると感じてます。
みなさんも今を記録し、何年後か振り返った時、
自分の目指す姿へ近づけるよう、
残してみてはいかがでしょうか。